「大丈夫」は大丈夫?
先日久し振りに揉み解しのマッサージを体験で10分ほど受けました。
結構的確に凝りを押してくれたのですが、私のとってはやや強めでした。
5分ほど経ってから「圧はいかがですか?」と聞かれたので、今さらちょっと強いですとも言えず、「大丈夫です」と答え、以降も同じ圧での施術が続きました。
自分に置き換えると「気持ち良い」「ちょうど良い」ではなく「大丈夫」と返された場合は、本当に大丈夫なのか、“痛いけど”大丈夫なのか、“耐えられないほどではない”大丈夫なのか、裏の感情を読み取る必要があるなあと改めて考えさせられました。
その前に言われなくても気が付けるようになりたいと思います。
美構造Ⓡの藤原先生と古武術の甲野善紀先生のトークライブ
先日、美構造Ⓡの藤原先生と古武術の甲野善紀先生のトークライブに参加してきました。
甲野善紀先生の手の型は書籍やYoutubeなどで見たことはあったのですが、実際に見るのは初めてでとても勉強になりました。特に手の型を作ることで手の仕事を手一杯にして、体から力が出るようになる、という話は学び始めた和身塾での手の力を極力抜いて体からつなげていく、という体の使い方と目的が一緒だったことは発見でした。
アプローチはいろいろあっても、目的(結果)は共通なものが多いなあと最近感じています。だから何が良い、悪いではなく、自分の感覚に合ったものを選んでいけば良いのだと思います。
さて、書籍、DVDも売られていたので買ってみました。
DVDは武術的観点が強いこともあり今の私にはあまり理解ができませんでした。
書籍はお勧めです。対談という形なので、先生の感性で語られている表現を丁寧に質問してくれているので理解しやすいです。
できない理由は、その頑張りと努力にあった:甲野 善紀 (著), 平尾文(聞き手)
筋膜コーディネーション
筋膜コーディネーションは主に筋膜にアプローチして身体構造を改善するファシャワークと、脳神経系に働きかけて身体機能を改善するソマティカルワーク、その他整体等の技法をご要望、症状に合わせて組み合わせて使います。
筋膜はあらゆる組織を包んでいますので、筋膜、筋肉、関節、内臓、そして脳神経系と対象範囲は広いです。
筋膜コーディネーションセッションの特徴を紹介します。
・柔らかな手技です
・からだ全体をみて、原因に対してアプローチします
・短時間で変化し、戻りにくいです
・疼痛解消にも対応します
・自分のからだの変化やつながりが感じられます
一つずつ説明していきます。
体に触れると何かしらの抵抗が生まれます。柔らかな手技でアプローチすると、その抵抗が少なくなるので負担が少なく受けていただけます。さらに、触れるだけで緊張が緩んでからだのつながりが改善されることもあります。
痛みや違和感、改善要望のある箇所だけでなく、からだ全体をみてアプローチしていきますので、変化が速く戻りにくいです。
通常のボディワークでは痛みについては取り扱わないことが多いですが、本セッションでは疼痛解消も取り扱っています。慢性的な痛み、違和感がある方は一度お試しください。
感覚しながらセッションを受けていただきますので、ご自分のからだの変化やつながりが感じられますので、ヨガインストラクターの方にもお薦めです。
*従来のファシャワークは、筋膜コーディネーションに包括されますので、メニューを筋膜コーディネーションに一本化します。
インテグレーティブワークトレーニングが終了しました
ここ数年ボディワークを勉強させていただいているオープンパスメソッド身体教育研究所で、インテグレーティブワークのトレーニングが先月で終了しました。
パルペーション、ソマティカルワーク、ファシャワーク、インテグレーティブワーク、ボディワークインストラクター、触察講師と色々なトレーニングを4年近くお世話になっていました。
特にLRテクニックを教えていただいてから、からだの捉え方が大きく変わりました。
今まで部分的だったり、アナトミートレインのつながりベースで捉えていましたが、L傾向/R傾向で捉えるとアプローチする箇所だったり、その人が動きたい方向が感覚的にわかるようになって来ました。
以前よりセッションにかかる時間は短くなり、効果も出せるようになったと思います。
inStyleで担当させていただいている「ヨガと筋膜」の講座でも手応えを感じました。
そうは言ってもまだまだビシッと決まらないこと、迷うこともあり、引き続き精進しなければなりません。
ヨガへの積極的な応用も検討していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
JIN
ソマティクス
先週からボディワークでお世話になっているオープンパスのインテグレーティブワーカー養成トレーニングがスタートしました。
ファシャワーク、ソマティカルワークを統合したアドヴァンスクラスです。
このインテグレーティブワークについては、もう少し勉強が進んだら書くことにして、
先日まで再受講していたソマティカルワークについて書いてみたいと思います。
ソマ(soma)とは、フェルデンクライスメソッドの講師トーマス・ハンナ(ハンナ・ソマティクスをの創始者)が提唱した言葉で、
内側からみた1人称の観点で捉えたからだ、内側から体験するからだのこと。
ソマティクスは身体感覚(主に体性感覚)で感じながら、脳神経系に働きかけて動きの改善を図るワークです。
心理面に焦点を当てる流派もあります。
ソマティックフェスタのサイトを見れば、その多様さに驚かれるかもしれません。
ヨガ、ピラティスなどもフェスタに参加しています。
オープンパスでは、1人称ではゆっくり意識しているときのみの動作になってしまうので、さらに進化させて無人称でからだを捉えます。
背景になっている分野も解剖学はもちろん、哲学、脳神経学、 認知学、現象学、言語論…と幅広く、関連書籍で私の本棚のバリエーションが一気に増えました。
一つ一つの技術に理論があり、きちんと説明いただけたので頭で理解できないと習得できない私にとって、常に納得して学べました。
私の場合、理論がわからないと、その場で体感できなかったものは復習できないし(習得できない)、体感できたとしてもそのやり方だけしかできません。
理論がわかると応用ができて、バリエーションを広げていくことができるのです。
セッションは繊細な動きを誘導し、また感覚してもらうのですが、受けていただければ、こんなことで変わるの?と驚かれると思います。
クライアントさんによって効果的なワークが違ったりして、ワーカーである私にもファシャワークとは違った気付き、面白さがあります。
今回は再受講だったので、少し余裕を持って深められたような気がします。
ただ、ヨガのクラスのように複数人に効果的にアプローチするのは、発する言葉、立ち位置、動作、すべてが影響するので、まだまだ研究が必要です。
そんなソマティカルワークのインストラクター向けワークショップが8月に開かれるようです。
時間が取れれば参加したいのですが、平日18時は難しそうです。
お時間取れる方はお薦めします。
オープンパスメソッド:ティーチャーズインテンシブ
解剖・動作・エコーで導くFasciaリリースの基本と臨床―筋膜リリースからFasciaリリースへ
気が付くと前回の記事からだいぶ間が空いてしまいました。
それなのに、書籍の紹介です。
この所筋膜関係の書籍の出版が続いているようで、その中の一冊についてです。
エコーガイド下筋膜リリースについての書籍なので、エコー画像が豊富なのが特徴です。また、筋膜の癒着がどういう風に剥がれるか、など筋膜に対する知見も書かれていて、手技療法の書籍とはまた違う情報が得られます。
注射を使えない我々ボディワーカーにも参考になるところが多く、勉強になりました。
エコーガイド下筋膜リリースは昨年興味があって一度受けてみました。
私にはあまり合わなかったようで、ハムストリングスに打ってもらったのですが、帰り道に膝が痛くなってしまいました。影響範囲が大きいのかなと思いましたが、エコー画像も見せてもらえず、期待していた柔軟性の向上には繋がらなかったので、その後行っていません。
でも、エコーを見ながらアプローチできるのは良いですね。
今後広がっていくのでしょうが、影響範囲も考慮しながらアプローチしていただきたいと思います。