アレクサンダー・テクニックの使い方―「リアリティ」を読み解く
アレクサンダー・テクニークは、三大ボディワークの一つと言われ、約100年前にオーストラリアのオペラ俳優のフレデリック・マサイアス・アレクサンダーによって広められた身体操法です。
自身が舞台で声が出なくなったのは身体の使い方にあると突き止め、それを改善する意識の仕方、身体の使い方を見つけ出しました。
ボディワーカーだけではなく、音楽家に向けの書籍も多数あります。
最近では日本人作者の書籍も見られるようになりましたが、10年ほど前は邦訳本ばかりでした。
たまに酔ってしまうような訳本もありますが、アレクサンダー・テクニークの場合は「頭を上に、前に」などわかるようでわからない、本当にこれが心地良いのか?と思うような表現が多いと感じていました。
この本は、「アレクサンダー・テクニークにできること―痛みに負けない「からだの使い方」を学ぶ 」の訳者が、「頭を上に、前に」など特有の表現の意図するところを欧米文化との違いを踏まえて丁寧に解説しています。
テクニック本と言うよりはボディワークの解説書と言えるでしょう。
ヨガを含めて、身体の使い方に意識を持つようなボディワークを行っている人にはお薦めの本です。