airymotion 〜ボディワーク&ホリスティックヨガ〜

筋膜、ソマティクス、ホリスティックをキーワードに、心地良いからだ作りを提案します

筋膜系の機能解剖アトラス

今まで筋膜の専門書と言えば「アナトミー・トレイン 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線」や「筋膜マニピュレーション 」、「人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ」といった書籍がありました。
アナトミー・トレイン 」と「筋膜マニピュレーション 」は筋膜のつながりを中心に表現されていて、ヨガやボディワークの参考になります。
人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ」は筋膜の構成、システムに関することが体系的に書かれていて、調べごとがあると参考にさせてもらっていましたが、様々な論文を集めた構成になっているので統一感に欠けているところもありました。

筋膜系の機能解剖アトラス」は浅筋膜、深筋膜、筋筋膜など筋膜の情報が体系的にまとめられていて、写真も豊富です。
私が今まで疑問だったところ、あいまいだったところも解決できました。
筋膜を勉強している人、活用している人にはお勧めの書籍です。

ただ、写真がかなり生々しいです。
私の勉強拠点の喫茶店で開くと迷惑ですし、家で夜開くのもどうかと思うので、なかなか読み進められていません。
今は私の担当レッスン前後にスタジオの隅で少しずつ読ませてもらっています。

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人の生きた筋膜の構造

今年に入って「人の生きた筋膜の構造」、「筋膜系の機能解剖アトラス」という筋膜に関する2冊の専門書が翻訳発売されました。
この記事では「人の生きた筋膜の構造」を紹介します。

内視鏡検査を通して示される細胞外マトリックスと細胞」という副題にあるように、手術中に内視鏡で撮影した写真が多数掲載されています。
従来の筋膜関連の本では検体から筋膜を取り出して筋膜・筋肉のつながりを説明する写真が主だったので、主旨がかなりが違います。
筋膜の特徴としてテンセグリティ(張力のマトリックス構造)があります。
今まではマクロな筋膜のつながりとしてイメージしていましたが、この本を見ると微小な細胞レベルでもマトリックス構造が形成されていることがわかります。
芸術的とも言える写真の数々から、テンセグリティフラクタル構造、連続性といった人体の神秘が感じられます。
DVDがついているのも嬉しいですね。

この本を見ていると、筋膜に対するアプローチの質が変わる(上がる)ような気がします。
自分自身の変化も楽しみです。

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アームラインについて

お世話になっているヨガスタジオinStyleでのRYT200の筋膜講座が先週の土曜日にありました。アナトミートレインで提唱されている各ラインとヨガのつながりもお伝えしているのですが、今までアームラインについては親指側から前面へのつながりと小指から肩甲骨へのつながり、薬指で軸を体感するワークが中心で、他のラインに比べて少し深さが足りない、と感じていました。
今回は再受講の受講生もいたこともあり、オープンパス、和身塾や美構造Ⓡでの学びから肝だと感じている腕の使い方(体幹へのつなげ方、力のつかえ方)をヨガへ展開できる形にしてお伝えしました(テキストは各回共通ですが、メンバーの興味や反応に合わせてワークは多少変化します)。受講生の反応は上々だったと思います。

500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手は、古武術の身体の使い方を取り入れているそうです。古武術とスポーツはきっと相性が良いのでしょう。ヨガと古武術も一見違うもののようで力の方向性や意識の仕方など類似性が多いです。最近感じるのは、いろいろな身体操法での身体の動かし方、意識の仕方は根底の部分では共通していることが多いということ。ちょっと行き詰った時に他の分野に目を向けると自分にしっくりくる表現でわからなかったことを説明してくれていることがあります。私の場合は上位の概念に筋膜をおいていますが(いろいろな身体の使い方を包括できて私にとっては考えやすい)、それぞれ納得できるもので捉えれば良いと思います。もちろん、別々のものとして捉えてもOK。

次回から2コマだった講義が1コマになるので、これまでのような深さは出せないかもしれませんが、受講生に興味を持っていただけるような構成にしたいと思います。

深い講義は別途提案できるように準備中です。

「大丈夫」は大丈夫?

先日久し振りに揉み解しのマッサージを体験で10分ほど受けました。

結構的確に凝りを押してくれたのですが、私のとってはやや強めでした。

5分ほど経ってから「圧はいかがですか?」と聞かれたので、今さらちょっと強いですとも言えず、「大丈夫です」と答え、以降も同じ圧での施術が続きました。

 

自分に置き換えると「気持ち良い」「ちょうど良い」ではなく「大丈夫」と返された場合は、本当に大丈夫なのか、“痛いけど”大丈夫なのか、“耐えられないほどではない”大丈夫なのか、裏の感情を読み取る必要があるなあと改めて考えさせられました。

その前に言われなくても気が付けるようになりたいと思います。

美構造Ⓡの藤原先生と古武術の甲野善紀先生のトークライブ

先日、美構造Ⓡの藤原先生と古武術甲野善紀先生のトークライブに参加してきました。

甲野善紀先生の手の型は書籍やYoutubeなどで見たことはあったのですが、実際に見るのは初めてでとても勉強になりました。特に手の型を作ることで手の仕事を手一杯にして、体から力が出るようになる、という話は学び始めた和身塾での手の力を極力抜いて体からつなげていく、という体の使い方と目的が一緒だったことは発見でした。

アプローチはいろいろあっても、目的(結果)は共通なものが多いなあと最近感じています。だから何が良い、悪いではなく、自分の感覚に合ったものを選んでいけば良いのだと思います。

 

さて、書籍、DVDも売られていたので買ってみました。

DVDは武術的観点が強いこともあり今の私にはあまり理解ができませんでした。

書籍はお勧めです。対談という形なので、先生の感性で語られている表現を丁寧に質問してくれているので理解しやすいです。

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できない理由は、その頑張りと努力にあった:甲野 善紀 (著), 平尾文(聞き手)

筋膜コーディネーション

筋膜コーディネーションは主に筋膜にアプローチして身体構造を改善するファシャワークと、脳神経系に働きかけて身体機能を改善するソマティカルワーク、その他整体等の技法をご要望、症状に合わせて組み合わせて使います。
筋膜はあらゆる組織を包んでいますので、筋膜、筋肉、関節、内臓、そして脳神経系と対象範囲は広いです。

 

筋膜コーディネーションセッションの特徴を紹介します。

・柔らかな手技です
・からだ全体をみて、原因に対してアプローチします
・短時間で変化し、戻りにくいです
・疼痛解消にも対応します
・自分のからだの変化やつながりが感じられます

 

 一つずつ説明していきます。

体に触れると何かしらの抵抗が生まれます。柔らかな手技でアプローチすると、その抵抗が少なくなるので負担が少なく受けていただけます。さらに、触れるだけで緊張が緩んでからだのつながりが改善されることもあります。

痛みや違和感、改善要望のある箇所だけでなく、からだ全体をみてアプローチしていきますので、変化が速く戻りにくいです。

通常のボディワークでは痛みについては取り扱わないことが多いですが、本セッションでは疼痛解消も取り扱っています。慢性的な痛み、違和感がある方は一度お試しください。

 感覚しながらセッションを受けていただきますので、ご自分のからだの変化やつながりが感じられますので、ヨガインストラクターの方にもお薦めです。

 

*従来のファシャワークは、筋膜コーディネーションに包括されますので、メニューを筋膜コーディネーションに一本化します。

 

 

インテグレーティブワークトレーニングが終了しました

ここ数年ボディワークを勉強させていただいているオープンパスメソッド身体教育研究所で、インテグレーティブワークのトレーニングが先月で終了しました。
パルペーション、ソマティカルワーク、ファシャワーク、インテグレーティブワーク、ボディワークインストラクター、触察講師と色々なトレーニングを4年近くお世話になっていました。

 

特にLRテクニックを教えていただいてから、からだの捉え方が大きく変わりました。
今まで部分的だったり、アナトミートレインのつながりベースで捉えていましたが、L傾向/R傾向で捉えるとアプローチする箇所だったり、その人が動きたい方向が感覚的にわかるようになって来ました。
以前よりセッションにかかる時間は短くなり、効果も出せるようになったと思います。

inStyleで担当させていただいている「ヨガと筋膜」の講座でも手応えを感じました。

 

そうは言ってもまだまだビシッと決まらないこと、迷うこともあり、引き続き精進しなければなりません。

ヨガへの積極的な応用も検討していきたいと思います。

 

引き続きよろしくお願いします。


JIN