腰と肩のつながり
ヨガのレッスン後に、体の痛みや違和感について相談されることがよくあります。
(レッスン中に気が付いたことをこちらから質問することもあります)
レッスン後はあまり時間が取れないので、訴えを聞いてピンポイントのショートセッションになります。
最近わかってきたのは、さっと改善しない場合は他の所に原因があるようです。
今回は左の腰方形筋をちょっと触っただけで痛がる状態で、縮めるポジションでも膜を寄せてみても改善されませんでした。
そこで、怪しいなあと思った左肩にアプローチすると、腰方形筋の痛みもすっと抜けました。
聞いてみると、元々は肩が痛かったとのこと。
やはり体はつながっていますね。
こういうケースをヨガのレッスン中に改善できるようにシーケンスを練り上げたいものです。
ヨガと筋膜 -2
先週、先々週とお世話になっているスタジオでヨガと筋膜の講義を行いました。
お話をいただいてから3ヶ月くらいヨガの中にどうやって筋膜を取り入れれば効果があるのか改めて検証していました。(一応今までも私のレッスンは筋膜へのアプローチを念頭において組み立てているつもりです)
また、筋膜について調べたり、ヨガと筋膜について書かれた洋書をgoogle翻訳に頼って目を通してみたり、資料を作ったり、空いている時間は主にマクドナルドにこもっていました。
(ようやくゆったりとした休日を過ごせます)
資料は前任の講師の資料をもとに、私なりに伝えたいことをプラスしたり、削除したりして、すごいボリュームになってしまいました。私が勉強した時は4,5回の講義だったような記憶があるのですが、今回は2日間。
筋膜の説明と筋膜を感じてもらう、筋肉をラインに合わせて触ってみる、アーサナに取り入れてみるなど盛りだくさんの内容で、初めて筋膜を学ぶ・解剖学を勉強中の受講生には、2日間では頭がいっぱいになってしまったかもしれません。
スタジオや受講生の反応にもよりますが、アーサナへの応用やリリースなどのブラッシュアップを提案しようかなあと思い始めています。
私の場合も、最初はふむふむと聞くだけで、取り入れられるのは興味を持って自分でさらに勉強し始めてからだと思うから。
来月以降も他のスタジオで1,2回目や少し空いて2回目の講義などがあるので、引き続き筋膜研究します。
左上肢のケア
先日職場で、左肩から腕にかけてしびれのような違和感がある、と相談を受けました。
さっと触って診ると肩甲骨周りがかなり緊張していてちょっと時間がかかりそうだったので、昼休みに診ることに。
会議室に椅子を並べて寝てもらっての簡易セッション。
僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋、後頭下筋群にアプローチして、浅筋膜操作でかなり緊張が取れました。
その日は様子を見てもらって、次の日に今度は腕までをアプローチ。
どうも初日に腕にアプローチしなかったので何だか腕が取り残されたような感じだったようです。
短時間でも、影響を考えてアプローチしなければなりませんね。
さて、セッションの感想で
・楽になった
・カラダが運動したみたいにぽかぽかした
という言葉をいただきました。
筋膜にアプローチすると滞っていた体液だったり血流が流れるので代謝も良くなります。
興味のある方はお声がけ下さい。
ヨガと筋膜
ヨガと筋膜について講義する機会をいただけることになり、
ここ2ヶ月ほど資料のチェックを行っていました。
講義するとなると、自分の得意分野(既にわかっていること)以外にも関連の情報は知っておきたくなるもの。
ところが、アナトミートレインは参考にさせていただくとして、私が調べた範囲ではヨガと筋膜について語っている日本語の書籍はほとんどなく、洋書しかありませんでした。
英語が苦手な私は、まずは英語をコピーして、翻訳サイトで翻訳するという作業を繰り返していたわけです。
機械翻訳に???と思いながら、なんとなく概要はつかめました。
今回は資料に使うことはなさそうですが、充実した内容なので是非誰かに翻訳して欲しいものです。
ホリスティックヨガのレギュラークラスが始まりました
お世話になっているinStyleさんの千葉スタジオで
6月から毎週土曜日13:30〜15:00の90分クラスを担当させていただくことになりました。
inStyleさんでは通常75分クラスのところ15分長くいただいたので、その時間をプチWSのような感じにして、毎回テーマを決めてちょっと詳しくお伝えし、体感いただけたらと思っています。
ヨガのアーサナやシーケンスの中でお伝えできれば一番なのですが、生徒さんに馴染みのないボディワークの視点も取り入れているので、見て感じてもらう
には別のやり方の方が良いことも多いのです。
本当は自分自身が講義形式が好き、というのもあります。
今月のテーマは軸、方向性です。
ご興味ある方、どんなヨガなのだろう?と疑問をお持ちの方、是非一度ご参加ください。
ホリスティックヨガについてはこちら:
アナトミートレイン 第3版
トーマス・マイヤースのアナトミートレインの第3版(の和訳)が出版されました。
筋膜のつながりをわかりやすく説明した本で、施術、ボディワークやヨガ、その他の運動などに応用されていて、筋膜関連の勉強をしている身としては押さえておきたい情報なわけです。
英語版は2013年に発売されていたので、英語が苦手な私は和訳版を首を長くして待っていたわけです。
ざっと見比べてみたところ、第2版との違いは
・筋膜の整体力学的調整が追加された
・同軸ファンクショナル・ラインが増えた・・・2版では「考察」的な扱いだった
・トレーニング中のアナトミートレインとして、歩行分析などジェームズ・アールズの寄稿が追記された
・訳が洗練された
・絵が綺麗になった、説明のための線が追加されたものもある
といったところが良いところで、ネガティブな面は
・ヨガの説明が減った
・画像の画質が悪くなった
というところでしょうか。
第2版をお持ちの方はあえて買い替えなくても良いかもしれませんが、ボディワーカーやセラピスト、ヨガなど身体操法のインストラクターにはお勧めの書籍です。
からだにはココロがある
「ゆる」で有名な高岡英夫氏の書籍です。
今から5,6年前、ヨガを始めてしばらく経ったときにヨガやストレッチ、施術関連の本を買い始めた時に、高岡氏の「究極の身体」という本に出会いました。一流の身体はそういう風に動くのか、と納得しながら読んだものの、当時は到底自分に落とし込めるものではありませんでした。
先日改めて読み返してみたところ、今まで勉強してきたことにつながっていることがあることに気が付き、さらに高岡氏の理論を知りたくてAmazonのカートに入れっ放しだった本書を購入してみたわけです。
本書はセンター、下丹田、中丹田、上丹田、裏転子、ベスト、リバース、レーザーといった、高岡氏が考案した身体意識について書かれています。
これらの意識はヨガやボディワークと共通するところがあり、とても参考になりました。
自分の体に落とし込み、伝えられるように検証したいと思います。